いよいよ小学校受験も佳境に入ってきました。
ご家族によっては何年もの長い間、小学校受験を頑張って来たことでしょう。もうすぐその集大成となる受験本番がやってきます。当のお子様本人は、親の心配をよそに正直あまり実感ないかも知れません。
その一方で、ここへきてお子様もかなり限界に来ており、突然泣き始めたりとにかく言うことを聞かなくなったり・・・と大変なことも。(もうすぐ受験当日なのに)と親としては不安が募ることばかりが起きます。
そんな時、私たちから必ず確認することがあります。
「お子様は何故受験をするのかを理解されていますか?」
すると、意外にもあまり目的感を伝えられておらず、お子様も分かっていないまま受験に臨んできていたことが判明することがしばしばあるのです。
元々私たちのスクールにお越しになるはるか前から小学受験塾に通っておられる親子が大半となるため、私たちがお子様に出会った時には既に当たり前のようにお話の記憶や重さ比べにチャレンジし口頭試問の練習をするなど、小学受験に必要な技能を習得中となります。
ところが、「どうしてこんなことをしているのか?」という目的について本当に理解しているわけではないようなのです。
でも、大丈夫。
子供たちは我々大人が思っているほど未熟ではありません。彼らが分かるような簡単な言葉で丁寧に説明してあげれば、小受の目的をしっかりと理解することが出来ます。事実、私たちがレッスンの中でこのような話をすると、子供たちからはほぼ決まって「へぇ~、そうなんだ。」と今初めて理解出来たという返事が返ってきます。そして、目的感が分かると面接の練習をしていても
「だから何度も同じことを聞かれるんだ。本当はもう聞かれたくないけれど、答えなきゃいけないのかな。」
「だから足をブラブラしたり立ち上がったりしてはいけないんだ。」
という反応に変わるのです。
この原理、実は大人と全く同じなのがお分かり頂けるでしょうか。我々大人だって、目的も分からないまま何かを強いられたらそれはストレスのほか何者でもありません。「あなたのためだから」という一点張りでも、すぐに完全に同意・・・とはなりませんよね。
ここに大人として・親としてのエゴが垣間見えます。
「息子/娘は自分(親)の言うことを聞いておけば良い」
「子供にそんな難しいことは解らない」
今からでも遅くありません。
「何故小学校受験をするのか?」を分かるように説明してあげましょう。
理解した後は、受験への向き合い方が変わります。
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