幼稚園や保育園から帰って来たお子様はいろんな話をしてくれますよね。今日お友達と遊んだこと、お昼ご飯を残さず食べたこと、先生の話・・・。楽しい話は親としてもワクワクしながら聴いていられますよね。ただし、お子様が話してくるのは必ずしも楽しかったり嬉しかったりする話ばかりではありません。なかにはケンカした話・怒られた話・自分は悪くないのに!という話など、ちょっぴり気まずい思いを喋り出すことも。そんな時、どんな風に話を聴いてあげていますか?
「なぜ?」「どうして?」の連続で原因追究ばかりしない
「○○君と喧嘩した」
「なんで喧嘩しちゃったの?」
「だって、○○君が僕の使っていたおもちゃ取るんだもん」
「どうしてその時”取らないで”って言えなかったの??」
「だってあっという間に取られてすぐ行っちゃったから」
「なぜ追いかけなかったの!」
「だって・・・・・」
こんなやり取りでは、子どもは自分が責められているような気がしてしまいます。一度委縮したらその後は中々口を開いてくれなくなります。しまいには(お母さんはどうして僕のことを解ってくれないんだ!)ともなりかねません。
・・・一体、何故なんでしょうか?
問題が発生したら、何が原因だったのかを追究することは当たり前のような気がしますよね?その通り、当たり前にやってしまうことです。ところが、この原因追求型のプロセスというのは「○○○が起きてしまったのは△△△だったからだ」という因果関係が分かるだけで、ここで終わってしまうと次に起こさないようにする為にはどうしたら良いのか?という肝心な部分に全く触れぬまま話が終わってしまっているのが分かりますでしょうか。
もし子供の問題を解決したいのなら、原因究明型ではなく問題解決型であるべきです。つまり、「なぜ起きてしまったのか?」よりも「どうしたら次起きないのか?」の方を重視すべきなのです。これが問題解決型アプローチのススメです。
なんで喧嘩しちゃったの? ⇒ どうしたら喧嘩しないで済むかな?
どうしてその時”取らないで”って言えなかったの?? ⇒ どうやったら”取らないで”って伝えられたかな?
なぜ追いかけなかったの! ⇒ 後を追ったらお話出来たかな?
ちなみに、もしお子様が「だってだってばかり言っていつも言い訳する」と思っている場合、実は「なぜなぜどうしてとばかり質問攻めにしている」親がいる可能性もありますので、要注意を。
ちなみに、上に挙げた親子のやり取りには他にもいくつか足りないポイントがありますが、それについてはまたの機会にお話します。
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